クウェートのHeavy Engineering Industries & Shipbuilding Co(HEISCO)は、自社の塗装業務に影響を及ぼす高湿度と変色に頭を悩ませていました。そこで、同社は信頼できるパートナーであるMuntersにソリューションを求めました。同社の問題に対するソリューションとしてMuntersが提案したのは、完全に輸送可能なコンテナ内で温度と湿度を個別に調整する機能をオペレーターに提供する「DryCool™ DuraCase」でした。
特徴
- 移動と設置が簡単
- 乾燥冷気の送風
- COPが高い
- メンテナンスの手間がかからない
HEISCOは、定評あるエンジニアリング・調達・建設請負業者で、さまざまな事業で利益をあげています。クウェートの主要商業港であるシュワイフ港に本社を構えるHEISCOは、大規模な造船所を運営しています。同社の所在地は、船舶修繕、船舶復旧、船舶改修、造船プロジェクトに最適な場所として戦略的に選ばれた場所です。近年、同社のオペレーションは大幅に拡大しており、それに伴い新たな課題がもたらされています。すでに同社に導入されていたMuntersの除湿機「MLT1400」は、HEISCOの進化するニーズに対応するには十分なソリューションではなくなっていました。 環境要因&オペレーション上考え得る影響 クウェートは大部分が夏は気温が40度を超える酷暑の日が多く、冬は比較的穏やかな気候が特徴の砂漠気候です。また、日中の気温差が大きく、季節の移り変わりによる寒暖差も大きい地域でもあります。アラビア湾に近いことから、夏の間クウェートの海岸線沿いの湿度は急激に上昇することがあります。この湿度と温度の急激な上昇により、HEISCOは特に塗装とコーティングの塗布業務において、厳しい課題に直面することになりました。温度調節が十分でないことから、乾燥に時間がかかり、色が不均一に仕上がる原因や、コーティングの耐久性が損なわれる原因になっていました。
ソリューション:Muntersの「DryCool™ DuraCase」
HEISCOの要件を満たすために選ばれた革新的なソリューションが、Muntersの「DryCool™ DuraCase」でした。これは、補給空気を処理するため、デシカント除湿機のメリットとDX空調システムの冷却機能を統合するシステムです。補給空気を100%効率的に処理する設計が採用された「DuraCase」システムは、必要に応じて湿度を制御します。さらに注目すべきは、冷却コンポーネントからのエネルギーを再生利用し、エネルギー効率を最大限に引き上げ、コストを大幅に削減する点です。このシステムの極めて優れた成績係数(COP)は、従来の空調システムを上回っており、エネルギー消費量をさらに削減します。 シームレスな設置&パフォーマンス Muntersの「DryCool™ DuraCase」はシームレスに設置できることが実証されています。このシステムは、モビリティに優れているだけでなく、直膨張式冷却コイル、デシカントホイール、一体型コンデンシングパッケージ、送風ファン、再生ファン、コンデンシングファンなど必要不可欠なコンポーネントが内蔵された包括的なパッケージであるため、速やかな導入が可能です。HEISCOの造船所に導入後数日で、システムは同社の要件を満たしました。 効率と品質を向上 HEISCOの事業部門長を務めるMohamed Salem Eid氏は、Muntersの「DryCool™ DuraCase」を導入したことで、効率と生産性がすでに大幅に改善されていると言います。HEISCOでは、湿度と温度を正確に調節できるようになったことで、生産性の向上と仕上がり品質の改善が確実なものとなりました。これは、同社にとって著しい進歩となりました。 Muntersの「DryCool™ DuraCase」の導入を通して、HEISCOは湿度制御に関連する課題を効率的に克服し、塗装とコーティングの塗布業務に最適な条件を確保しています。この導入事例では、業務効率を向上し、品質面で優れた結果をもたらす革新的な温度調節ソリューションの状況を一変させる影響力が明確に示されています。
特徴
- 移動と設置が簡単
- 乾燥冷気の送風
- COPが高い
- メンテナンスの手間がかからない